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中小企業診断士とは?

仕事内容は?

中小企業診断士の仕事は、一言で言えば、現在の会社数の99%である中小企業の相談役として、中小企業診断士は、技術や設備の向上、生産性の効率化、人材・資金不足の解消などの問題を抱える中小企業に対し、アドバイス及び、サポートを行います。
業務内容は多岐にわたり、一例として

  • 経営内容の診断
  • 企業の成長戦略の策定
  • 成長戦略に沿った具体的な経営計画、指導、改善など
  • 実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援・業務診断
  • 企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役
  • 中小企業への施策の適切な活用支援など

等を行います。

また、経営コンサルティング以外にも企業が行う各種研修・教育訓練の社外講師、その他、経営顧問として企業や自治体と中期契約し、経営上の課題に対応していることもあります。


資格をとるには?

受験資格はなし。
高難易度の資格で1次・2次のストレート合格率は4%程度。
個人にもよりますが、勉強時間1300時間ぐらい必要です。そのため、独学だけでは難しいため、スクールの利用をお勧めします。
また、2次試験合格後、3年以内に15日間又は8日間×2回の実務補習が必要です。


資格の内容を見てみる(中小企業診断士)


給料ってどれくらい?

企業内においては、中小企業診断士の資格を持っていると給料以外に「資格手当て」が支給される場合がほとんどです。金額は企業によってまちまちですが、だいたい1万円から3万円であると言われています。

独立社の年収については、年収300万円の人もあれば年収3000万円の人もいます。
また、300万円以下の人はいわゆる、会社を定年してから開業している「年金診断士」。

高額の報酬を手にしている人は、行政書士・公認会計士・税理士等ダブルまたはトリプルライセンスを取得し、事務所経営してたりします。


将来性は?

中小企業診断士は多岐にわたる分野を広く学べて、社会人・企業人として必要なことを網羅でき、昇進・昇給だけでなく体系だった経営の勉強は仕事の役にも立つため、社会人に人気の資格です。

弁護士のように、業務独占資格ではないため、この資格が無くても企業に対するコンサルティングの仕事を行うことが可能なため、現在のところ、資格を取得して独立開業をはたしている人は2割程度で、専門知識、営業力や、コミュニケーション能力のほかに、資格を維持する勉強をしなければならず、その上独立してから飯が食えるまで5年かかるという話もあり、この資格一本で生計を立ててゆこうというのは難しい。

一般的に企業内で一般の社員として働いている人がほとんどですが、現在の不況の中では、企業運営に関するコンサルタント能力を持っている人が多く求められており、事実求人も多い。
また、現在の企業問題も複雑化し、社内で解決するのではなく、社外の専門機関へアウトソーシングしようとする動きは、これからも増していきますので、経営を横断的に見ることができる中小企業診断士への期待とその割合は今後増加していくものと思われており、期待の大きい資格です。


スクール&通信教育



仕事インタビュー

人物

○Mさん(男性)
情報処理系の専門学校在学中、ネットワークスペシャリストを取得。その後家族が経営する企業に就職。会社の経営に疑問を持ち、退職。その後、メーカーに就職し、中小企業診断士を目指す。中小企業診断士の資格を取得。現在に至る。


資格取得のきっかけは?

私が中小企業診断士に興味を持ったのは、情報処理系の会社にいたときです。
その会社は父が経営していることもあり、私には良かったのですが、他の人にとっては、いろんな意味において古い体質で、あまりいい会社ではありませんでした。その上、財務面も悪く言えばどんぶり勘定でした。

父の会社で働きだして、しばらくしてから、自分もこのままでは、このぬるま湯の中に使って、一生過ごしてしまうのではないか?と考え出しました。ちょうど良くというわけではないですが、会社の経営が傾いてきたこともあり、このままでは、みんな共倒れ、何とかしたいと思ったときに、コンサルタント唯一の国家資格である、中小企業診断士に出会いました。

無職のまま中小企業診断士を目指しても良かったのですが、親の援助を受けるのはいやでしたし、いろんな会社の状況をみるチャンスを何年も失ってしまう可能性があるので、一念発起して、別の会社に転職し勉強を始めました。

勉強を始めたのはいいのですが、法律とか触れる機会が全くなかったので、用語とかちんぷんかんぷんでした。そこでやむなく夜間に授業を行っている社会人向けのスクールに通うことにしました。(結構高かったです。初年度で50万くらいはかかりました。)。

仕事との両立が難しく、授業もサボりがちで、学習は法律用語はもちろんのこと、細かい知識まで問われるところが結構あり、その上勉強時間が足りないのですから、当然のごとく初年度は不合格。
2年目に1次試験を受かり、3年かかってやっと資格を取得できました。

親の援助なしで、生活にも困窮しながら、勉強を続け、合格番号を見たときは涙が出ましたね。。。

現在は、現在の会社に勤めながら、親の会社のコンサルもしています。私のおかげでというわけではないですが、親の会社も持ち直しました。将来は独立も視野に入れて、税理士か公認会計士の
 取得も目指しています。


これから中小企業診断士を目指す人に一言

今の社会は皆さんも感じておられるように、不景気です。
私の時代と違って、就職・転職にも苦労かと思います。

社会人の方や学生さんには今からでも遅くないので、将来に向けたハッキリとした方向性や自分のビジョンまでとは行きませんが、「こうなりたい!」というものを、早めに見つけてほしいです。

私自身、診断士の勉強をしていて、ビジネスに欠かせない知識ベースができたり、他の資格を取るときにも経験が活きてくるなど、資格を取ること以上に得られるものが絶対にあると思うので、中小企業診断士の勉強することをお勧めします。そして、最後までやりきること「show must go on」の精神でがんばってください!!


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