民間資格 医学物理士試験

医学物理士試験とは?

医学物理士試験とは、放射線を用いた医療が適切に実施されるように、放射線医学における物理的および技術的課題の解決に先導的役割を担う能力があると認定する試験です。
医学物理士となるためには、
(1)医学物理士認定機構が実施する医学物理士認定試験に合格
(2)臨床研修や業績基準を満たした上で認定申請を行い審査を受け、認定を受ける
の双方の条件を満たす必要があります。
  更新が必要な資格

その他情報

難易度は? ★★★★☆(やや難しい)。
近年合格率は、26.4%ほど。
就職は? 一般病院、大学病院、がんセンターなど。医学物理士は専従従事者は25%と圧倒的に不足しているため、適切な品質管理などができる医療物理士が求められています。
仕事内容は? 放射線治療計画の立案、がん治療で使用される放射線機器の出力の校正・測定、装置・機器の品質管理、画像処理システムの品質管理、放射線施設の設計、放射線障害に関する管理、放射線に関する研究、放射線治療の線量計算・画像表示、生体機能の評価、画像技術の研究開発、大学などで放射線技師に対しての教育などを行います。

関連書籍はこちら [PR]


 資 格 概 要

受験資格

日本医学物理学会の正会員1で以下の医学物理士認定制度規程第9条に定める次のいずれかの資格に該当する者。

  • ① 機構認定の医学物理教育コースに1 年以上在籍または修了した者。
    (この資格で申請できる医学物理教育コースは、ホームページでご確認ください。
  • ② 理工学系修士以上の学位を有し(取得見込みを含む)、医学物理士認定制度施行細則(以下、「細則」)に定める業績評価点5 単位以上を有する者。
  • ③ 放射線技術系修士以上の学位を有し(取得見込みを含む)、細則に定める業績評価点5 単位以上を有する者。
  • ④ 医学系研究科に設置された医学物理に関する課程の修士以上の学位を有し(取得見込みを含む)、細則に定める業績評価点5 単位以上を有する者。
  • ⑤ 学歴によらず医学物理の発展に寄与したと特に認められ、かつ細則に定める業績評価点10 単位以上を有する者。
  • ⑥ 平成24 年度までに理工学系学士の学位を取得し、医学における経験年数3年以上の者。
  • ⑦ 平成24 年度までに放射線技術系学士の学位を取得し、医学における経験年数2年以上の者。
  • ⑧ 平成22 年度までに診療放射線技師免許を取得し、医学における経験年数5年以上の者。
  • ⑨ 平成22 年度までに、医師または歯科医師以外で医学または歯学博士の学位を取得し、医学における経験年数1年以上の者。

上記A、B、Cに該当する出願者は業績評価点が必要となります。業績評価点は細則により評価されます。
業績評価点については医学物理士認定制度規程ページの医学物理士認定制度施行細則をご覧下さい。
評価の対象となる業績点(見込みを含む )は、以下の期間合計でカテゴリーUおよびVの合計です。


  • 業績評価点の対象となる期間:前々年4月1日から 当年9月30日まで。
    (当年が2019年の場合、前々年は2017年となります。)

出願以降、上記期間に講習会や学等へ出席等の 「見込み 」で出願した場合は、講習会や学会等が終了次第、出席証明書のコピーを事務局宛に送付する必要があります。


※1日本医学物理学会の正会員および入会については、こちらをご覧下さい。


試験内容

●物理工学系科目

□記述式(5科目各2問から3科目1問を選択/90分)
  • ① 放射線物理学
  • ② 核医学物理学
  • ③ 放射線治療物理学
  • ④ 放射線計測学
  • ⑤ 保健物理学/放射線防護学
□多肢選択式(90問/135分)
  • ① 放射線物理学 15
  • ② 統計学 5
  • ③ 保健物理学/放射線防護学 10
  • ④ 放射線診断物理学 10
  • ⑤ 核医学物理学 10
  • ⑥ 放射線治療物理学 10
  • ⑦ 放射線計測学 10
  • ⑧ 医療・画像情報学 10
  • ⑨ 放射線関連法規および勧告/医療倫理 10

●医学生物系科目

□多肢選択式(60問/80分)
  • ① 基礎医学 20
  • ② 放射線診断学 10
  • ③ 核医学 10
  • ④ 放射線腫瘍学 10
  • ⑤ 放射線生物学 10

☆過去問はこちら


合格基準

全受験者の上位30%程度が合格となっているようですが、詳しくは不明です。

上位30%に入るためには

  • 物理工学系:おおよそ60%〜70%
  • 医学生物系:70〜80%
  • 総計:満点中、65〜70%以上

程度の点数は必要のようですが上記も推測となります。


願書申込み受付期間

8月上旬〜中旬頃まで

インターネット出願はこちら


試験日程

9月下旬頃


受験地

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡


受験料(税込み)

20,000円(郵便局ATMでの納付)


合格発表日

10月上旬頃

医学物理士となるためには、試験に合格し、臨床研修や業績基準を満たした上で認定申請を行い審査を受け、認定を受ける必要があります。
新規認定申請の詳細は、こちらをご覧下さい。


合格後の更新について

医学物理士の有効期間は5年間です。
更新申請の詳細は、こちらをご覧下さい。


受験申込・問合せ

一般財団法人 医学物理士認定機構
お問い合わせはメールのみ


ホームページ

一般財団法人 医学物理士認定機構


参考書・問題集

関連書籍はこちら [PR]


医学物理士試験に関連する資格

放射線取扱主任者  診療放射線技師