民間資格 マンション維持修繕技術者

マンション維持修繕技術者とは?

マンション維持修繕技術者とは、マンションの維持・修繕に関して一定水準の知識と技術を有していることを審査・認定することにより、マンション建物・設備の維持保全に関する知識・技術及び対応力の向上を図り、もって円滑な共同居住に関する社会的な要請に応えることを目的とした認定資格です。試験に合格し、登録することで「マンション維持修繕技術者」と称することができます。
  更新が必要な資格

その他情報

難易度は? ★★☆☆☆(やや易しい)。
近年合格率は、25.1%ほど。
過去問を解き、分からない部分などをマンション維持修繕技術ハンドブックでしっかりと理解する作業を繰り返すことで独学でも十分合格できます。
就職は? マンション・ビル・ホテルなどの管理会社、マンション施工および施工管理会社、建築会社など。
仕事内容は? 修繕計画の企画立案と提案から、法定点検や各種点検のスケジュール管理、不具合箇所の修繕見積作成、外注業者の手配、管理、工事の立ち会い、月報作成などの設備維持管理業務を行います。

この資格の書籍はこちら [PR]


 資 格 概 要

受験資格

次の(1)から(4)のうち、いずれか1つに該当する方が受験できます。

  • (1) @ 〜 Gの「建築等※に関する課程」を修業し、かつ建築・設備に関する所定の実務経験年数以上を有する者
    ※機械・電気・土木関係課程も含む
  • ① 建築過程等4年以上の大学(独立行政法人大学改革支援・学位授与機構が学位を授与したものも含む)を修業し、建築・設備の実務経験年数が1年以上の者。
  • ② 建築過程等3年以上の短期大学を修業し、建築・設備の実務経験年数が2年以上の者。
  • ③ 建築過程等2年以上の短期大学を修業し、建築・設備の実務経験年数が3年以上の者。
  • ④ 建築過程等5年以上の高等専門学校を修業し、建築・設備の実務経験年数が3年以上の者。
  • ⑤ 建築過程等2年以上の一般高卒以上を対象とする専修学校・各種学校を修業し、建築・設備の実務経験年数が3年以上の者。
  • ⑥ 建築過程等1年以上の一般高卒以上を対象とする専修学校・各種学校を修業し、建築・設備の実務経験年数が4年以上の者。
  • ⑦ 建築過程等3年以上の工業高等高校を修業し、建築・設備の実務経験年数が5年以上の者。
  • ⑧ 建築過程等2年以上のD及びEを除く中卒以上を対象とする専修学校・各種学校を修業し、建築・設備の実務経験年数が6年以上の者。
  • (2) 8年以上の建築・設備の実務経験を有する者(学歴不問)
  • (3) 以下@ 〜 Hのいずれかの資格等を有する者
  • ① 大規模修繕コンサルタント実務研修修了者(平成11年6月から平成14年7月までに6回実施)
  • ② マンション維持修繕技術専門課程研修受講者(平成15年度から今年度までに受講し欠席した講義がない者)
  • ③ 「一級建築士」又は「二級建築士」
  • ④ 「技術士(建設部門・文部科学省認定資格)」
  • ⑤ 「建築設備士」
  • ⑥ 区分所有管理士試験合格者
  • ⑦ 管理業務主任者試験合格者
  • ⑧ 管理業務主任者移行講習修了者(平成13年8月から平成14年4月に実施された「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」附則第5条の規定に基づく講習)
  • ⑨ マンション管理士試験合格者
  • (4) 協会理事長が以下に掲げるもの(@ 〜 E)と同等以上の知識と技術を有すると認める者
  • ① 「一級建築施工管理技士」又は「二級建築施工管理技士」
  • ② 「一級管工事施工管理技士」又は「二級管工事施工管理技士」
  • ③ 「一級電気工事施工管理技士」又は「二級電気工事施工管理技士」
  • ④ 「一級電気通信工事施工管理技士」又は「二級電気通信工事施工管理技士」
  • ⑤ 「甲種消防設備士」(区分不問)
  • ⑥ 「給水装置工事主任技術者」

実務経験とは新築・改修を問わず、建築・設備の設計や工事に関わる実務、診断・積算等の長期修繕計画書の作成に関わる実務、又は維持保全に関わる実務等になります。


試験内容

択一式、記述式:47問/2時間

  • ① マンションの概論(一般建築知識含む)
  • ② 建物・設備の維持保全、劣化、調査診断、修繕設計
  • ③ 修繕工事の施工・監理
  • ④ マンション修繕に関わる法律等の知識

☆こんな問題が出ます



合格基準

100点満点中、62点以上で合格となります。
(実施回により異なりますが、おおよそ60%〜72%の正答率で合格となります。)


願書申込み受付期間

6月中旬〜7月上旬頃まで


試験日程

9月上旬頃


受験地

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡


受験料

11,000円


合格発表日

10月下旬頃

合格後、申請を行い登録することにより、マンション維持修繕技術者の称号が付与されます。

登録される方は、登録手数料(6,600円)を支払後、下記の必要書類とあわせて、申請を行います。

  • ① マンション維持修繕技術者登録申請書
  • ② マンション維持修繕技術者登録証作成用台紙
  • ③ 顔写真(大きさ:縦3cm・横2.4cm)2枚(上記の申請書及び台紙に貼付け)
  • ④ 登録手数料の振込証書等の写し(原本のコピー/ATM・ネットバンキング利用可)

登録申請の受付期間
2月中旬〜3月上旬頃まで


合格後の更新について

マンション維持修繕技術者登録証の有効期間は5年間です。
更新するには、「更新講習の受講(更新手数料:8,800円)」又は「小論文提出(更新手数料:6,600円)」のどちらかを選択します。小論文を提出した方でその内容が「適」と判定された方、又は更新講習を修了した方に新しいマンション維持修繕技術者登録証が交付されます。

講習申込締め切り日:2月中旬頃まで(当日消印有効)


●更新講習

講習申込締め切り日:2月中旬頃まで(当日消印有効)


□講習受講日

東京・・・・3月中旬頃
大阪・・・・3月下旬頃


□講習科目
  • ① マンション維持修繕技術に関わる法令等の概要とその最新動向
  • ② マンション維持修繕技術者の役割と最近の維持修繕の動向

●小論文

小論文締め切り日:2月下旬頃まで(当日消印有効)


□テーマ

下記の中から1つ選択し、句読点を含め1,000文字以上2,000文字以内作成し、提出します。

  • ① マンション維持修繕技術者の役割
  • マンション維持修繕技術者が担う現在の役割と、今後の期待及びその倫理観についてどうあるべきか、自身の考えに基づいて論じる。
  • ② マンション建築・設備の変遷と調査診断手法について
  • マンションの建築方法や設備材料の変化に伴う、調査診断手法のあり方についてどうあるべきか、自身の考えに基づいて論じる。
  • ③ 長期修繕計画とマンションの長寿命化について
  • 長期修繕計画の作成をするにあたり、長期的な維持保全のあり方と改良工事等についてどうあるべきか、自身の考えに基づいて論じる。
  • ④ 近年のマンション設備改修について
  • 最近の設備改修のニーズとその修繕設計の進め方についてどうあるべきか、自身の考えに基づいて論じる。
  • ⑤ マンション耐震改修の促進について
  • 一部のマンションが耐震改修促進法における特定建築物に該当する。その耐震改修の進め方について管理組合への対応を含めてどうあるべきか、自身の考えに基づいて論じる。

登録を受けている方が次のいずれかに該当する場合、登録が抹消されます。

  • ① 後見開始又は保佐開始の審判を受けた方
  • ② 禁錮以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、又は刑の執行を受けることがなくなった日から2年を経過していない方
  • ③ 破産者で復権を得ない方
  • ④ 死亡、又は失踪宣告を受けた方
  • ⑤ 虚偽又は不正の事実に基づいて登録を受けたことが判明した方

また、登録を受けている方が次のいずれか一つに該当するに至った場合は、登録を抹消されることがあります。

  • ① 登録簿の記載事項に変更が生じた場合に届出を怠ったとき
  • ② 業務に関し不誠実な行為をしたとき

受験申込・問合せ

一般社団法人 マンション管理業協会 03-3500-2720


ホームページ

一般社団法人 マンション管理業協会


参考書・問題集

この資格の書籍はこちら [PR]


マンション維持修繕技術者に関連する資格

ビル設備管理技能士  マンション管理士  建築士  マンションリフォームマネージャー