国家資格 建築士(一級・二級・木造建築士)

建築士(一級・二級・木造建築士)とは?

建築士とは、総称して、一級建築士、二級建築士及び木造建築士の資格を有して建築物の設計、工事監理等を行う技術者をいいます。取り扱うことのできる建築物の規模により級が異なり、超高層ビルから、一戸建てまで、あらゆる建築物に対し十分な機能と耐久性を持つように設計、工事監理を行います。合理性と快適さまで演出する豊かな感性とオリジナリティも要求されます。
今までは建築士試験を受験するには実務経験が必要でしたが、実務経験については建築士免許の登録要件に改正され、令和2年3月の大学卒業者から実務経験が無くても受検することが可能となります。
  業務独占資格  名称独占  専門学校卒業で実務経験が免除される国家資格  インターネットで申し込める資格  受験料をクレジットカード払いにできる資格  更新が必要な資格  登録が必要な資格  身体上の障害等に係る特別措置がある資格

その他情報

難易度は? 1級:★★★★☆(やや難しい)。
2級、木造:★★★☆☆(普通)。
近年合格率は、
1級:9.9%
2級:23.6%
木造:33.0%ほど。


【一級建築士】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 34,479   3,401   9.9%  
令和4年度 35,052   3,473   9.9%  
令和3年度 37,907   3,765   9.9%  
令和2年度 35,783   3,796   10.6%  
令和1年度 29,741   3,571   12.0%  

【二級建築士】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 22,328   4,985   22.3%  
令和4年度 22,694   5,670   25.0%  
令和3年度 23,513   5,559   23.6%  
令和2年度 22,628   5,979   26.4%  
令和1年度 22,715   5,037   22.2%  

【木造建築士】近年の合格率推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
令和5年度 758   337   44.5%  
令和4年度 719   255   35.5%  
令和3年度 731   241   33.0%  
令和2年度 643   243   37.8%  
令和1年度 637   212   33.3%  

就職は? 建築事務所が一般的。独立も可能ですが、センス、営業力、人柄が重要になります。
仕事内容は? 設計と、工事が図面通りに行われているかを確認する工事監理等の業務を行います。
年収は? 建築技術者の平均年収は632.8万円(賞与込)です。

2023年 男性  給料


 

2023年 女性  給料


平均年収:655.2万円
平均月収:42.9万円
平均時給:2,271円
年間賞与等:140.0万円
平均年齢:44.5歳
平均勤続年数:13.0年

 

平均年収:488.1万円
平均月収:33.3万円
平均時給:1,790円
年間賞与等:88.3万円
平均年齢:36.8歳
平均勤続年数:6.8年

(2023年:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)

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 資 格 概 要

受験資格

●一級建築士

  1. 大学を指定科目を修めて卒業した者。
  2. 3年生短期大学(夜間部を除く)において、指定科目を修めて卒業した者。
  3. 2年生短期大学(夜間部を除く)において、指定科目を修めて卒業した者。
  4. 二級建築士として建築実務の経験4年以上の者(二級建築士免許の記載のある登録年月日から4年以上となります)。
  5. 建築設備士として建築実務の経験4年以上の者(建築設備士の合格証書に記載のある合格年月日から4年以上となります)。
  6. 平成20年国土交通省告示第745号ほかに該当し、所定の年数以上の実務経験者。

●二級建築士・木造建築士

  1. 大学(短期大学を含む)又は高等専門学校において、指定科目を修めて卒業した者。
  2. 高等学校又は中等教育学校において、指定科目を修めて卒業した者た者。
  3. 実務経験7年以上の者。
  4. その他都道府県知事が特に認める者。(あらかじめ学校・課程から申請のあった開講科目が指定科目に該当すると認められた学校以外の学校(外国の大学等)を卒業して、それを学歴とする場合には、建築士法において学歴と認められる学校の卒業者と同等以上であることを証するための書類が必要となります。)

試験内容

●一級建築士

□学科試験(四肢選択:125問/6時間30分)
  • ① 学科I(計画:建築計画、建築積算等/20問)
  • ② 学科II(環境・設備:環境工学、建築設備(設備機器の概要を含む。)等/20問)
  • ③ 学科III(法規:建築法規等/30問)
  • ④ 学科IV(構造:構造力学、建築一般構造、建築材料等/30問)
  • ⑤ 学科V(施工:建築施工等/25問)

□設計製図(1課題/6時間30分)

事前の公示課題で設計製図を行う

☆こんな問題が出ます

☆過去問はこちら


●二級建築士・木造建築士

□学科(五肢選択:100問/6時間)
  • ① 学科I(建築計画)(25問)
  • ② 学科II(建築法規)(25問)
  • ③ 学科III(法規)(25問)
  • ④ 学科III(建築構造)(25問)
□設計製図(1課題/5時間)

事前の公示課題で設計製図を行う

学科の合格者は翌年(2級・木造は翌々年)に限り本人の申請で免除されます。

☆過去問はこちら



合格基準

●一級建築士

□学科

125点(125問)満点中、おおよそ87〜92点以上の正答が必要になります。

□設計製図

一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの


●二級建築士

□学科

100満点中(100問)、おおよそ58〜60点以上の正答が必要になります。

□設計製図

二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの


●木造建築士

□学科

100満点中(100問)、おおよそ60点以上の正答が必要になります。

□設計製図

木造建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」を有することを認められたもの


免除(科目等)について

●一級建築士

学科試験にのみ合格した者(または設計製図の試験を受験しなかった者)は、申請により、学科試験合格試験の後の4回の試験のうち2回の「学科の試験」が免除されます。)


●二級建築士・木造建築士

学科試験にのみ合格した者(または設計製図の試験を受験しなかった者)は、申請により、学科試験合格試験の後の4回の試験のうち2回の「学科の試験」が免除されます。)また、同年に行われる「設計製図の試験」を欠席した場合は、3回の受験機会が与えられます。


身体上の障害等に係る特別措置について

身体に障がいがあるため、受験に際し、特別な措置(座席の配慮、試験時間の延長、ドラフターの使用、コンピューターの使用による解答方式等)を希望する者は、受付期間内にセンター本部(業務第一課)[TEL 0-6261-3310]にご連絡下さい。(その際、障がいの程度を証明する書類等の提出についてご案内します。なお、障がいの程度、試験場の都合等により希望する措置を受けられない場合があります。)※妊娠により、座席の配慮等を希望する場合も上記と同様です。


願書申込み受付期間

●一級建築士

  • インターネット申込み:4月中旬頃の8日間程度
  • 郵送での申込み:4月上旬頃の8日間程度
  • 受付場所での申込み:4月中旬頃の5日間程度(土・日含む)

●二級建築士

  • インターネット申込み:4月中旬頃の8日間程度
  • 郵送での申込み:3月下旬頃の7日間程度
  • 受付場所での申込み:4月上旬〜中旬頃までの5日間程度(土・日含む)

●木造建築士

  • インターネット申込み:4月中旬頃の8日間程度
  • 郵送での申込み:3月下旬頃の7日間程度
  • 受付場所での申込み:4月上旬〜中旬頃までの5日間程度(土・日含む)

試験日程

●一級建築士

□学科・・・・7月中旬頃
□設計製図・・・・10月中旬頃

●二級建築士

□学科・・・・7月上旬頃
□設計製図・・・・9月中旬頃

●木造建築士

□学科・・・・7月中旬頃
□設計製図・・・・10月中旬頃

受験地

全国47都道府県


受験料

●一級建築士

17,000円


●一級建築士

17,700円


合格発表日

●一級建築士

□学科・・・・9月上旬頃
□最終発表・・・・12月下旬頃

●二級建築士

□学科・・・・8月下旬頃
□最終発表・・・・12月上旬頃

●木造建築士

□学科・・・・9月上旬頃
□最終発表・・・・12月上旬頃

建築士法の改正に伴い、建築士試験の受験時ではなく、合格後の免許登録時に建築実務の経験を確認することとなりました。合格後の免許登録時に、学歴又は資格を証するものとして、書類を提出する必要があります。詳しくは受験要項をご覧下さい。


合格後の更新について

資格としての有効期限はありませんが、建築士事務所に所属する建築士は3年ごとに国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関が行う建築士定期講習が義務付けられており、受講しない場合は、設計・工事監理等の業務を「業」として行うことができません。また、罰則はありませんが、講習を故意に受講しない場合は建築士法違反として懲戒処分の対象になる可能性があります。 講義は1日(講義及び○×式の修了考査、一級建築士定期講習6時間以上、二級及び木造建築士定期講習5時間以上)で行われます。


受験申込・問合せ

  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター本部・関東支部 03-6261-3310
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター北海道支部 011-221-3150
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター東北支部 022-223-3245
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター関東支部 03-6261-3318
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター東海北陸支部 052-261-6816
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター近畿支部 06-6942-2214
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター中国四国支部 082-245-8055
  • 公益社団法人 建築技術教育普及センター九州支部 092-471-6310

ホームページ

公益社団法人 建築技術教育普及センター


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